【心理学】非人道的な実験

心理学

皆さん、心理学についてどれくらい知っていますか。心理学は、人の心や行動を理解し、解明するために数々の実験や研究を繰り返しながら生まれました。数々の実験の中で今では考えられないような研究もあります。

私たちが知識として理解する事ができるのは被験者である昔の人々のお陰です。ありがたいですね。

ということで今回は過去の非人道的実験をご紹介していきます。

心理学はいつ生まれたのか

非人道な的実験の紹介の前にまずは心理学についての歴史を軽くご説明していきたいと思います。

心理学の起源は、古代ギリシアの哲学者たちが人間の心を研究し始めたことに遡ります。しかし、心理学が現代的な科学分野として発展したのは、19世紀に入ってからのことです。

心理学の父と呼ばれるヴィルヘルム・ヴントは、1832年にライプツィヒ大学に心理学研究所を設立し、心理学の研究を体系的に行いました。彼は、人間の意識や感覚、近く、注意、想像力などを研究し、心理学の基礎を築きました。

現代の心理学は、認知心理学、社会心理学、発達心理学、臨床心理学など様々な分野が存在し、人間の心の機能や疾患を理解し、健康な心の維持や治療に貢献しています。

それでは実験をご紹介していきます

悪魔的実験

これらの実験は、現在の実験に倫理規範に基づく人間の権利や尊厳を踏み躙るものであり科学的にも信頼性や妥当性が疑わしいものが多いとされています。

スタンフォード監獄実験

1971年に行われたこの実験は、刑務所内での権力関係や人間の行動に関する仮説を検証することを目的としていました。

この実験では、24人の健康な学生たちを偽の受刑者12人と偽の看守12人に分け、実際の監獄内の環境を再現しました。

受刑者役の学生たちは犯罪者の服装をさせられ、身体検査や罰則によって屈辱的な扱いを受けました。一方、看守役の学生たちは軍服のような制服を着用し、権限を与えられていました。 

しかし、実験は計画通りに進まず受刑者たちは強制的な暴力や屈辱的な扱いを受け、看守たちは権力を利用して受刑者役の学生を虐待し始めたため、実験はわずか6日間で中止されました。

受刑者役の学生は非常に強いストレス状態に陥りパニックや幻覚などの症状も現れていました。また、看守役は与えられた権力に酔いしれ、自分が本当の看守かのように振舞いました。

ミルグラムの服従実験

1961年に行われた実験で、人間が権威的な指示に従う傾向があるかどうか調べることを目的としていました。

実験は、被験者である教師と、実験者の指示に従って電気ショックを与える学習者という偽の役割を担う人物で行われました。

実験者の指示に従い、教師は学習者に電気ショックを与えるという形で、記憶力の向上を図ると言う名目で実験が進められました。

実験の結果、ほとんどの教師は実験者の指示に従って最大450ボルトまでの電気ショックを与え、学習者の悲鳴や抵抗が聞こえているにも関わらず、多くの教師は実験者の指示に従い電流を流しました。

実際には電流は流れていませんでしたが、この実験で人間は指示や役割に対して非常につよい服従性を持つと言うことがわかりました。この服従性が悪用されることにより過激な行動や犯罪行為に至ることがあると言うことが警鐘されました。

リトル・アルバート実験

1920年に行われた実験で、11ヶ月の男児アルバートに対して行われた実験です。

この実験では、アルバートに対して白いネズミを見せて恐怖反応を引き起こさせ、その後白いネズミが現れるだけで恐怖反応を示すように仕向けることを目的としていました。

この実験を通して、「条件付け」という心理学的現象を調べようとしていました。

実験の結果、アルバートは白いネズミだけでなく、白いもの全てに対して恐怖を示すようになり、深刻なトラウマを与えたとして実験者は批判を浴びることとなりました。

ただし、当初の目的である「条件付け」という現象はこの実験により明らかとなり、心理学の発展に大きな影響を与えました。

ハーローの猿実験

1950年代に行われた実験で、人間の子供の愛着形成を調べるため子猿を使い行われた実験です。

実験の目的は、母親と子供の愛着形成に着目し、子供がどのようにして愛着を形成し、安心感を得るのかを理解することでした。

実験では、若い猿を母ザルから引き離し、代わりに金属で作られた2つの人工母親を用意しました。1つは食べ物を与えるだけの金網で、もう1つは毛皮で覆われていました。

子猿は毛皮で覆われた人工母親に寄りかかり愛情を求めました。しかし、この母親は食べ物を提供する事がなかったため、しばしば金網の母親のもとへと戻り食べ物を得る行動を示しました。

この結果、猿は安心感や愛情を得る事ができない状況に陥り、心理的ストレスを経験させられました。また、猿が毛皮で覆われた母親に寄りかかる事ができなかった場合、猿は自分自身を攻撃するようになりました。

最後に

このような実験があったおかげで、私たちが実際に苦しい経験をする事なく暮らせているんですね。また、倫理的な問題に対する認識や議論が進んで、ガイドラインや規制が制定されるようになりました。失敗も含めて経験を伝えてくれていることに感謝しないといけませんね。

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