【心理学】アドラーという人物を学ぼう

心理学

皆さん、心理学で有名なアドラーに関してどのくらい理解しているでしょうか。

名前は聞いたことがあるけど深くは知らないという方はぜひ読んでみて下さい。

この記事でわかること

・アドラーの人物像

・アドラーの理論

・オススメの書籍

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心理学者アドラー

アルフレッド・アドラー(Alfred Adler)は、オーストリアの精神科医・心理学者で、20世紀初頭に活躍した重要な心理学者の1人です。

アドラーは個別心理学(Individual Psychology)として知られる心理学的アプローチを創設しました。

フロイト、ユングと並ぶ心理学の世界三大巨匠の1人ですね。

最近、「嫌われる勇気」が流行ったので知っている方も多いかと思います。

〜アドラーの生い立ち〜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』引用

アルフレット・アドラーは1870年2月7日にオーストリアのウィーンで生まれました。

彼はウィーン郊外のルドルフスハイムという街でユダヤ人の両親から生まれた6人兄弟の1人です。

①:身体的な困難と健康問題

アドラーは幼少期に身体的な困難を経験しています。彼は、くる病や肺炎など病弱な体質により幼い頃から病気や死に対して人よりも関心を寄せていました。

この経験は、後の心理学的理論やアプローチに影響を与える要素となりました。

②:兄弟姉妹

アドラーは6人兄弟の大家族のもとに生まれ育ったため自身のパーソナリティの成長と、後に独自の理論を発展させる基盤になったことを認めています。

また、アドラーは幼い頃に弟の死を経験しており、医師という職業を志したと言われています。

③:フロイトとの出会いと別れ

アドラーはフロイトが主宰するウィーン精神分析協会の中核的メンバーとして活躍していました。

後に、アドラーは学説上の対立から協会を脱退しています。

フロイトとアドラーの大きな違いとしては、フロイトは医学を研究対象として見ていたのに対して、アドラーは医学を患者を救う診療と考えていました。

④:軍医

1914年、第一次世界大戦が勃発すると、当時44歳だったアドラーは軍医として参戦しました。

そこでアドラーは過酷な戦場を経験したにも関わらず、敵・味方ではなく必要があれば自分を援助する用意のある仲間と見る共同体感覚の思想に到達しました。

ですが、それと同時に社会を変えるには政治ではなく教育や育児に力を注ぐべきだと考え始めました。

⑤:死

世界大恐慌後のオーストリアは政治が不安定となり、ナチズムによるユダヤ人の迫害を恐れたアドラーはアメリカへと渡りました。

アメリカへと渡ったアドラーは自身の思想が実現されることを願っていました。ですが突如としてアドラーにも死が訪れました。

1937年5月、アドラーは朝食を済ませてホテルから散歩に出かけた直後に舖道の上で意識を失い昏倒しました。病院に搬送される救急車の中で心臓発作にて67歳という生涯を終えました。

【日本統合医学協会】アドラー心理学検定1級講座 公式サイト

アドラーの考え方

アドラーが提唱する理論を私なりにできる限り短く簡単にまとめて見ようと思います。

深く学びたい方は、是非アドラーの著作を読んでみて下さい。

理論①:対人関係論

この社会には数多くの悩みや不安があります。

会社や学校、家庭環境など私たちが生活をする上で避けては通れないものが悩みや不安ですよね。

ですが、どれも元を辿れば全て人間関係だとアドラーは気づいたんです。

同時に私たちは悩みや不安とは別に、楽しい感情や幸せな感情などの幸福感も感じていると思います。これもまた人間関係なんです。

アドラーは人間の悩みは全て対人関係の悩みであると説いています。(個人心理学講義)

理論②:目的論

まずは目的論と原因論の違いをお話します。

目的論:ある学生が学業で成功するために勉強に励んでいるとします。この学生の行動は将来の成功を目指す目的に基づいています。学生が勉強に励むのは、知識を身につけたり、自己実現のためです。その目的に向かって努力していることが重要視されます

原因論:別の学生が学業で成功するかどうかは過去の経験や環境要因によるとします。この学生の行動は過去の経験や環境によって左右されます。学生が学業で成功するかどうかは過去の家庭環境、学校の教育レベル、友人との関係などの原因によって影響されます

目的論と原因論の違いは、行動の動機をどこに求めるかにあります。

目的論では、個人の行動は目的や意図によって決定されるとみなします。一方、原因論では個人の行動は過去の経験や環境要因によって影響されるとみなされます。

アドラーは全ての人間は目的のために動いていると考えました。

例を出すと、大きな声を出すために怒ったのか(目的論)、怒ったから大きな声が出たのか(原因論)。

おそらく全ての人間は前者です。

怒りという感情を出すことで何かしらの目的を成し遂げるために怒りという道具を使うんです。

少し難しいテーマなのでもう1つだけ具体例を挙げておきます。

現在、引きこもっている人がいるとします。

目的論的思考では、外に出たくないから理由を作ります。働きたくないから、過去のトラウマを結びつけているという考え方です。

原因論的思考でも考えてみると、過去に働いていた職場で嫌なことをされたから、引きこもっているとします。ですが、過去の職場で嫌なことをしてきた人(同一人物)は次の職場にはいませんよね。

なので、働きたくない・外に出たくないという目的があり、それを実現するために過去の経験を結びつけているにすぎないということです。

理論③:全体論

フロイトとの比較で考えていきたいと思います。

フロイトは、人には意識できている面とは別に無意識の部分が存在しているとしました。このような考え方を二元論と言います。

意識と無意識、心と体、精神と物質、感情と理性など。

アドラーはこの二元論を否定しています。人は2つに分割することができず、全体として目的に向かっていると考えたのです。

人間は感情と理性で葛藤しているのではなく選択しているのです。だから行動には責任が伴うんです。

ついカッとなって殴ってしまったのではなく、殴る選択をして殴っているんです。そこを曖昧にしてはいけないと考えたのがアドラーです。

宗教の考え方でも二元論が存在します。神と人間です。ですがこれも二元論ではありません。神がいるから人間が存在し、人間がいるから神が存在しています。

理論③:認知論

アドラーに言わせると、人間は常に意味の領域に生きており、ある状況をそれ自体で経験することはできず、何かしらの解釈を通してしか経験できないと定義しています。

なんとなく言わんとしている事は分かりますが、かなり難しいですよね…。

カブトムシを見て、「カッコイイ!」と思う人もいるし、「気持ち悪い」と思う人もいますよね。

500円の水が売っていて、「高っ」と思う人もいれば「お買い得」と思う人もいるかもしれません。

要するに、人は誰しも独自のライフスタイルがあり、自分が選択してきた道によって今があるためカブトムシ1つとっても感じ方や捉え方が異なるんです。

同じ人間を自分を攻撃してくる敵と見るか、必要があれば自分を助けてくれる味方と見るか。

人生が複雑なのか、或いはあなたが人生を複雑にしているのか。

この選択があなたを生きやすくもするし、生きにくくもするよって事です。

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アドラーの残した言葉とオススメの著作

Trust only movement. Life happens at the level of events, not of words.
(行動だけを信用しなさい。人生は言葉ではなく出来事のレベルで起こるのだ。)

The maximum of life danger, is that too much caution.
(人生最大の危険は、用心しすぎることである。)

Anyone, can be accomplished in any thing.
(誰でも、どんなことでも成し遂げることができる。)

アドラー心理学 実践入門

アドラー心理学を学ぶには正直この1冊で十分だと思います。

この本を書いている岸見一郎さんはアドラー心理学においてプロフェッショナルなのでとても分かりやすいです。

アドラー心理学は理解することは簡単ですが、実践する事は難しく10年ほどかかるとも言われています。なので、理解するにはこの1冊で十分という事です。

嫌われる勇気

こちらはアドラー心理学に基づいてはいますが、アドラーの個人心理学をがっつり学ぶというよりも対話形式で内容が進み、個人心理学を通して1人の青年が生き方を学んでいくといった形になります。

なので、勉強が苦手・嫌いな方や読書が苦手な方にお勧めの一冊になります。

こちらも先ほどと同様に岸見一郎さんが携わっております。続版で「幸せになる勇気」もありますが読んで損はないと思います。内容も嫌われる勇気の続きなので読みやすいですよ。

この物語に出てくるのは主に、アドラーに精通する哲人さんと青年だけです。

嫌われる勇気を読んでみて、実践してみて、納得できないことや疑問が出てきたタイミングで続版の幸せになる勇気を読んでみるのがベターかと思います。(私は一気に読みました。)

まとめ

まとめ

・個人心理学創始者

・対人関係論

・目的論

・全体論

・認知論

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